審査基準
新しいなぎなた ・ フィンランド剣道連盟
Jukka Paasonen - 1.9.2013
新しいなぎなたの審査基準は、ヨーロッパなぎなた連盟と国際なぎなた連盟のルールに準じている。 フィンランド剣道連盟(以下、FKA)の他の武道の中で、審査員に関する資格は多少異なり、 1級には下級で求められる以上の要求が存在する。 それらの要求事項は、この文書内に言及されておらず、全体的な審査基準はFKAのものに準ずる。
審査会の主催者は、遅くとも審査会の開催1ヶ月前までに、FKA審査担当者に通知しなければならない。
審査員は3名または5名で構成され、合否判定は審査員の多数で可決される。 6級から2級の審査員には、審査員中少なくとも1人が初段保持者であることが、そして 初段の審査員には、審査員中少なくとも3人が三段保持者である必要がある。
受審者の登録には、以下の情報が必要である。
- 名前
- 生年月日
- 所属クラブ
- 前回取得した段位と取得した日
- 審査員名
審査料はFKA審査料に準じ、審査終了後に徴収する。 2014年は、1級昇級につき20ユーロの審査料であった。
外国で受審する場合には、事前にFKAの許可が必要である。
初審時の取得基準
はじめて受審する場合、下記のように取得基準を定める。ただし、技の良否によって下級になる場合もある。
6級
- 上下振り
- 体さばき: 送り足、歩み足、継ぎ足
- 打突: 面、脛
- 打ち返し
5級
- 上下振り、斜め振り
- 体さばき: 送り足、歩み足、継ぎ足、開き足
- 打突: 面、脛、側面
- 打ち返し
- しかけ応じ 1本目
4級
- 上下振り、斜め振り、横振り
- 打突: 面、脛、側面、振り上げすね
- 打ち返し
- しかけ応じ 1本目〜2本目
3級
- 上下振り、斜め振り、横振り、振り返し
- 打突: 面、脛、側面、振り上げ脛、胴、小手
- 打ち返し
- しかけ応じ 1本目〜3本目
- 1対多数 引き立て
2級
- 上下振り、斜め振り、横振り、振り返し
- 打突: 面、脛、側面、振り上げ脛、胴、小手
- 打ち返し
- しかけ応じ 1本目〜4本目
- 掛り稽古
1級
国際なぎなた連盟と同等条件
- 八方振り
- 打突:面、脛、側面、振り上げ脛、胴、小手、振り返し面
- 打ち返し
- しかけ応じ 1本目〜5本目
- 防具:掛り稽古、互格稽古、もしくは 掛り稽古としかけ応じ6本目
- 筆記試験 :事前に掲示される項目から、審査員が選択する質問2項目。
質問事項
全日本なぎなた連盟と国際なぎなた連盟から選択されたリストは以下の通りである。
- なぎなたを始めたきっかけについて
- なぎなたの構造
- なぎなたの六つの構え
- 打突部位の名称
- 自然体について
- 体さばき(足さばき)の種類
- 中段の構えの正しい構え方について
- なぎなたの立礼・座礼の仕方
- 素振りの種類
- 間合いが近いとはどういうことか
- 残心について
- 防具をつけるときに注意すること
- なぎなたの競技の種類
- 試合競技・演技競技を行うとき、開始線の間合いは何メートルか
- 掛り稽古と互格稽古の違いについて
- なぎなたと礼儀について
- 寒稽古・暑中稽古の効果
- 練習前の準備運動はなぜ必要か